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稀覯本 長谷川潔・挿絵銅版画(仏)竹取物語(La legende de la demoiselle de lumiere)] 限定150部のNo.108[1933 パリ]

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 長谷川潔・銅版画47点 本野盛一訳「竹取物語(La legende de la demoiselle de lumiere」限定150部のNo.108 1933年 パリ 30×23cm 153頁 

 本野盛一が仏訳した本文に長谷川潔が銅版画で挿絵を入れた非常に有名な美しい作品です。本文は綴じられず4枚(8頁)単位で重ねられており表紙はそれをくるむ厚紙のものです。爪付きの帙函に入っており背に表題が貼ってあります(2番めの画像参照)。 この本は長谷川潔が7年かけて丹念に作成した多数の銅版画に飾られた豪華本でフランスの愛書家サークルの一つである美術書協会会員専用に150部限定で刊行されました。このような少部数の会員限定本なので市場に出ることは滅多になく国内にも数冊しかないい稀覯書です。
 長谷川潔は89歳まで長生きしましたが、生涯でも30代後半から40代前半の最も充実していた時期に、精魂こめてビュランを駆使した成果がここに結実して、歴史的な銅版挿絵の「竹取物語」が誕生したわけです。
 この本が出るまでの苦労といきさつは長谷川自身が詳しく述べていますー「長谷川潔 版画作品集」美術出版社245頁、「長谷川潔ブックワーク」形象社78〜79頁。
それによると用紙は最上質の鳥の子紙を日本へ発注して協会の頭文字を透かしに入れさせ、本文の活字は挿画と調和させるため英国から特製品を取り寄せ、文章の組み方、挿絵の位置など細心に考慮し、テキスト印刷はラユール高級印刷所、版画はルノワール、ドガ等の銅版を刷ったモンマルトルのドラートルに依頼し、画家の監督下で急がず非常に注意して印刷させたということです。
 挿絵版画本として世界的に有名な芹沢啓介の「絵本どんきほうて」はやはり7年の歳月をかけて1937年に出版されていますが、長谷川潔の「竹取物語」はその作成に費やした労苦と作品の芸術レベルの高さという点でこれと並ぶ傑作であり、ともに日本の伝統的な意匠と技法に基づいた極めてユニークな名品として後世まで末永く伝え残されることでしょう。

コンディション:函の周辺にスレがあります。本体は汚れ、シミ、傷みなどがほとんどなく全体的に極めてきれいな状態です。掲載した画像の一部に背景が薄黒く見えるものがありますが実物にはそのような汚れが一切なく大変美しい作品を鑑賞できます。