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貴重品 藤田嗣治 メニュー2種セット ➀藤田夫妻洗礼祝宴メニュー(挿絵入り) ➁ランス教会午餐メニュー(署名入り)」 

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 藤田嗣治(レオナール・フジタ) メニュー2種 晩年の藤田にまつわる貴重資料 (画伯のアトリエに近いシャンパーニュ地方の知人家族が所有していたもの)

 ➀洗礼祝宴メニュー(挿絵入り) エッチング「バラを持つ少女」画内サイン 19×14cm 表紙とも 4頁 摺り師 ドレーガー兄弟 
 このメニューは藤田夫妻がランスの教会で洗礼を受けた際の祝宴メニューで表紙に美しいオリジナルのエッチング版画が入り、内部の献立表の上に「ランス 1959年10月14日 レオナールおよびマリーアンジュ・フジタの洗礼」と記されています(画像4番目)
 この版画はランスで藤田の礼拝堂建設を支援したルネ・ラルー(シャンパン会社G.H.マム社長)のために特別に作られたものです。藤田は1957年に彼の依頼で同社の有名ワイン「G.H.マム ロゼ」のボトル口金を飾るために水彩でバラの花を描いていたので、この版画の少女が手にするバラは絵柄がそれと正確に同一になっています(画像5、6番目参照)。このことは挿絵の裏にある説明文に次のように記されています。
  「バラを持つ少女 この作品は藤田画伯によってG.H.マム社の友人たちのためだけに製作されたもので同社の『コルドン・ロゼ』を飾るバラの花を最大限に忠実に再現しているものです。」
➁ランス教会午餐メニュー(署名入り) 18×13cm 表紙とも4頁 挿絵はジャック・シモンによるものでランス教会堂のステンドグラスの一部(ワイン造り)です。 署名は珍しい緑色のフェルトペンによるもの(最後の画像)
 この午餐会の場所はランスのG.H.マム社の会館で日付は1965年4月14日となっています。これは藤田夫妻が同地で洗礼を受けてから7年目に当たりますからその記念の集まりだったのかもしれません。この推測の裏付けとなるのは見開き左頁に記された飲み物(ワイン、コニャック、リキュール)のリスト2番めに「1959年 コルドン・ロゼ 大瓶」と書いてあることです。➀で見たように1959年は藤田の受洗年であり、その時の祝宴メニューの挿絵には「コルドン・ロゼ」の口金を飾るバラの花と同じものを手にした少女が描かれていました。数十万種あると言われるワインの中から特に1959年産のこれが選ばれているのは、どうしても藤田の受洗を記念したものとしか思われません。恐らく➀と➁の招待を受けた旧所有者はこの双方に出席して藤田夫妻の受洗記念の品として2種のメニューを一緒に保管していたのでしょう。このようにこれらは晩年の藤田画伯の生活の一面を知らせてくれる歴史的な資料なのです。

コンディション:➀は表紙(版画)にごく薄いやけがあり右上端にわずかな折れ跡がありますが、その他はしみも汚れもなく良い状態です。➁はメニューの右上または左上に薄い折れ跡がありますがその他はきれいで良好です。