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商品詳細

特別貴重品 明治・べっ甲装丁古写真アルバム 長崎市名所・寺社・官庁・産業施設等の生写真61枚

販売価格: 950,000円
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べっ甲装丁古写真アルバム  長崎市名所・寺社・官庁・産業施設等の生写真61枚 アルバム27.3×36cm 厚さ7.3cm 表紙・裏表紙・背・留め具は黒甲製、表紙中央の半透明の枠部は白甲製 写真➀10×14cm 37枚 ➁5.8×8.8 24枚 明治39年頃 長崎市竹下写真館撮影 アルバム製作 長崎市二枝商会 外箱・木製ビロード張り・底裏に製造店ラベル貼付  

 これは長崎市の有志から第2代長崎造船所所長・荘田平五郎に贈られた特製の豪華な写真帖で表紙の上下に「贈呈荘田君」「長崎◯有志者」というべっ甲細工の文字型が入っています(欠字の◯は写真内容等から「市」と推定されます)。三菱財閥の大番頭として有名な荘田氏は明治30年から長崎に赴任して造船所その他にわたって多くの改革事業を成功させ明治39年に長崎造船所を退職して東京に帰っています。従ってこのアルバムは帰京に際して長崎の官界・財界有志が同地の思い出となる市内名所旧跡等の記念写真を竹下写真館に撮影させ二枝商会に特産のべっ甲を使用した豪華なアルバムを作成させたものと思われます。
 実はこのアルバムの姉妹品が宮内庁に現存しそれに関する木下知香氏の論文「 明治四〇年の長崎行啓と献上写真帖 : 〈鼈甲製写真画帖〉と〈長崎水産共進会写真帖〉」が三の丸尚蔵館年報・紀要に出ています。これによるとこの鼈甲製写真画帖の製作は同じ二枝商店で撮影も同じ竹下写真館であり、外部の装丁もそっくりで内部のシート数12枚と大小の楕円・角形枠の配置と大型写真40枚、小型写真24枚を収める様式が全く同一です。両者に収められた写真の画像には差異があり荘田氏用のは造船関係施設の写真などが多くなっています。  本品の価値は下記の4点にあります。
 1.地元の写真館が長崎市内で撮影した明治後期の生写真が61枚まとまっているので当時の長崎の状況を知る貴重な歴史資料であること。特に長崎の場合は他の都道府県が東宮行啓の際に製作したような地域独自の写真帖が一般向けに発行されなかったので、その空白が埋められます。
 2.長崎特産の鼈甲を使用した外装と精緻な刺繍入りの内装は皇室献上品と同レベルの美麗な工芸品であり、二枝商店のべっ甲細工がミラノ万博等で金メダルを獲得している実績から明治日本の地域的な技術水準の高さを知る適切な資料であること。
 3.べっ甲製品の材料となる海亀タイマイは1993年に国際条約で輸出入が禁止されたので今後このような豪華大型製品の素材は入手が困難であり、さらに複雑極まるべっ甲細工の専門職人がほとんどいなくなった現状では、本品は皇室献上品と並んで再現不能の重要文化財的な価値を持ち、飴色の白甲を用いたべっ甲眼鏡フレームの価格が200万円する現在では、本品の工芸的かつ骨董的な価値は計り知れないほど高いものになること。
 4.蒸気汽車の写真など他に見られない珍しい風景が撮影されていること。

コンディション:表紙には傷や汚れがほとんどありませんが下段にある「長崎◯有志者」の文字が一つ欠けています(針穴が残っているので字形が推定できます)。裏表紙には小さな擦り傷が数個あり、中央四角枠のすれ防止用凸部4個の一つが欠けています(5番目の画像参照)。これ以外べっ甲装丁には汚れや傷みがほとんどなく全体的にきれいな状態です。内部は各ページの写真と余白に傷み・汚れ・しみ等がほとんど見られず大変きれいです。下にも画像があるのでご覧ください。

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